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ヤプログ使いにくいので、こっちで記事書きます。


さて、昨日――2006年3月11日、言ってきました。

自然史フェスティバル


そう、大阪自然史フェスティバル。
裏生物部の別の姿、プロジェクトP三重支部として、大阪本部の出展を応援しに行ったという訳です。


部長一人でな!!!!




…前にもあったなこんな事。

さて、向こうの開場は9時頃。それに間に合わせようと思うと、S駅5時20分発(当然始発)に乗る必要があり、その為には4時45分に家を出る必要があり、そしてその為には4時に起きる必要があり...


フラフラです。


さて、そんなフラフラな私をわざわざ送迎してくださったギワ子先生(ありがとうございます)の愛車、モコ。カーステレオからMr.Children(?)の光りの射す方へ(?)が聞こえる中、まだ陽光の気配も見せない暗く寒い空の下、がらんがらんに空いた道を猛り狂う牛馬の如く大暴走(嘘。

そして辿り着いたS駅。
ギワ子先生と別れ、切符売り場へ。




今回大阪に行くに当たって、“K鉄M鉄N鉄道3日間乗り放題切符”を利用しようと考えていました。
コレを買おうと、駅員さんを呼んだら...


出てきた人は、「椎名桔平が何かしら人生の選択を間違えて吉本興業からデビューしちゃった」って雰囲気の駅員さん。煙草をモロに床に落としてました。


さて、改札を抜けて階段を降り、ホームへ。
ホームの電気は全て灯っていますが、空は依然真っ暗で、ホームの外は殆ど見えません。
朝の冷えた空気の中、各路線の車両が準備を整えて並んでいます。そのヘッドランプの光りたるや、出走前のマラソンランナーのような面持ち。

そのうちの一両に乗り込み、運転席の真後ろ――優先座席にどっかりと腰を下ろし、何も考えず、一息。
そして後ろの車両の方を見てみる。車両毎の仕切りの戸が開いている為、最後尾の車掌室の戸まで見通すことが出来た。車内は言葉通りのがらんどうで、何だかちくわの穴を覗いた時のような気分がした。

反対に、今度は車両の進行方向を見てみる。運転席と、その向こうだ。
運転席には、昔から変わらない(であろう)ゴツゴツした機械と計器類が並んでいて、ペンキの塗装は所々剥げかけている。ドラマでよく見るジェット機のコクピットと比べると、いかにも丈夫そうで随分と頼もしい。
正面のガラスの向こうには、赤い信号棟が闇に浮かび上がっている。これがもし朝の時間でなければ、恐らくもっと不気味な光りに見えたに違いない。

暫くした後、ブザーが響きドアが一斉に閉まり、鉄道特有の鼻声アナウンスが聞こえた。内容も話し方も規則的で典型的なのに、何故か飽きない不思議な声。しかも今日は贅沢な事に、自分一人だけが聞いている。

アナウンスが終わると共に、モーター(?)が温めて置いた体を動かし始めた。だんだん音が高くなり、車輪の音の間隔が少しずつ狭くなってゆく。

まだ真っ暗な空気の中、今日も鉄の箱が音を立てて進んでゆくのだ。





ギワ子先生に電話した乗り換えを確認していたら、いつの間にか空に光りが混じり始めた事に気が付いた。青い背景に建物や電線のシルエットが黒くくっきりと浮かび上がり、空と地の対比を表している。そして唯一2本の線路だけが、空の青を反映している。

徐々に夜から青へと変わる長い瞬間の空と、暗い地面に真っ直ぐと伸びた、2本の青い線。始発電車が見せる不思議な光景は、まるで何かを暗示しているかのように感じられた。




さて、そうこうしているうちに一回目の乗り換えだ。余裕は僅か1分。ホームを挟んだ隣の線路なので、ドアが開くと共に飛び乗った。

家を出発して1時間と25分そこそこ。
眠気なんぞはとっくに冷めていたが、ここで油断して座るのも危険だ。そんなわけで、窓ガラスにもたれ掛かっていた。

今度の列車は快速急行。
比較的新しいらしく、デザインにもバリアフリーが取り入れられていて、今風だ。
しかも、自動ドア付きの広いトイレまで付いている。快速の「快」にはこれら意味も含まれているのだろうか。

さて、トイレの近くに立ち、いよいよ白さが混じり始めた空を眺めていると、一人のおっちゃんが現れ、トイレに入っていった。

おっちゃんは中に立って、自動ドアの「閉」ボタンを押す。するとドアは、まるでエレベータのそれのように、音もなくスッと閉まった。さすが快速、ストレスを微塵も感じさせない鮮やかな動きだ。


が、すぐに開いてしまった。
おっちゃんはもう一度「閉」ボタンを押した。また、ドアはスッと閉まる。しかし、また開いてしまった。しょうがないから、またボタンを押す。スッ…と閉まり、また開く。もう一度押せば、スッと閉まってスッと開く。

こうなればもう、BGMはマンボNo.5しかない!




ミュージックスタート!!!





「ちゃんちゃん、じゃがじゃがじゃん・じゃがじゃがじゃん




ぁあ~~~~、う!!




(※おっちゃんが中に入ったまま開いて閉まってを繰り返すエレベータのようなトイレのドアを想像しながら)


ちゃっ、ちゃちゃらっちゃ・ちゃっちゃちゃっ・ちゃっちゃ

ちゃっ、ちゃちゃらっちゃ・ちゃっちゃちゃっ・ちゃっちゃ

ちゃっ、ちゃちゃらっちゃ・ちゃっちゃちゃっ・ちゃっちゃ






…暫くして車掌さんが現れ、鍵を掛ける方法を教わっていました。





おっさんが用をたした後、何となく気になったのでトイレに入ってみました。
便器はやや小ぶりながら普通の便器。座った状態から見て左にトイレットペーパー、右には消毒液。

せっかくなので、掃除しておこうとペーパーを20cm程破り、2枚に重ねて消毒液(噴霧式でした)を付け、便座を拭く。


「……朝っぱらから俺は何をやってるんだろう...」


なんて思いつつ、清掃完了。
便器の中心にアルコール臭のする紙を放り込み、水を流そう……としたら、レバーが見当たらない。
その代わりに、座った状態から見て左側の壁――ペーパーの隣辺りになにやら黒い穴が。


「なになに…ここに手をかざすと水が流れます?」


何となく疑いながらも、右手をかざしてみる。


「…何も起こらないぞ。」


しかし次の瞬間、我々調査隊は超近未来快速急行の恐るべき力を目の当たりにするのだった...


………ぉぉぉぉぉ.....


「ん?」
どこか遠くから、車輪の音に混じって不穏な響きが耳に届く。


……ぉぉぉぉおおお

おおごおごおごお

ごごごごごごごごごご!!!!


「お、おおおお!」
不穏な響きは息をまいて急速に我々探検隊の方に迫ってきた。
目に見える変化はこれと言って無いものの、隊員達の顔からは先程までの余裕が嘘のように消え失せ………好奇心に眼を爛々と輝かせている始末。

そして次の瞬間!!!!!



ごごごごごご ごっ!!   バコン!!!!


…ごぽごぽごぽごぽ....




巨大な化け物が放つ咳払いのような大きな音がした刹那、便器の底にあった紙が瞬く間に暗いダクトの闇の中に吸い込まれていった。まるで、この快速急行に巣くう大蛇が口を開けたかのように。
後に残された水音が、まるでアルコール臭い紙が最後に放った断末魔がダクトに反響しているかのように、我々の耳を離れなかった。


「エイリアンかよ……」


都市伝説級の出来事だった。
おそらく、あのおっちゃんもコレを目の当たりにしたのだろう。




それにしても、水を流す為だけに赤外線(だと思う)センサーが搭載されているとは…恐るべし快速急行。まさに近未来だ...

そしてあの排水システム。と言うかペット。まさに近未来だ...







さて、そんなこんなで朝っぱらから未知との遭遇だったわけですが。
トイレから出ると、東の空がやけに眩しい。見れば、もう赤々と立派な太陽が顔を半分覗かせているじゃあありませんか。



何だかよく分からないけど、綺麗だ。
薄紫を更に薄く、薄くしたような空をバックに、赤いような黄色いような、それでいて紫がかっているような、しかしながらムラが無いという、途轍もなく不思議な光の玉がゆっくりと昇ってくるのです。


「すげぇ...」


朝日を見た経験はそれなりにありますが、天候や季節によって毎度毎度違う姿を見せるのが朝日の特徴。そして今回のそれは、今まで見たどんな太陽の姿よりも神秘的な色合いを餅ながらも、鮮烈で、荘厳で、雄々しく輝いていました。


「こんな不思議で特殊で微妙で、かつ繊細な色を人工的に再現するなんて、たとえ人類の英知を結集したとしても到底不可能だろうな...」


などと感傷にひたりつつ、ふと視線を近くに戻すと、
『ゆびにごちゅうい』のシールが。


その時、私は驚愕の色を隠しきれませんでした。

だって、だってさ、



あの太陽と全く同じ色なんだもん!!!!!




おっかさん、人類の科学力はとうとう太陽を超えたよ...


光ってこそいないものの、間違いなくこれは太陽の色。
快速急行が未来へ向け猛進した結果、あっさりと神をも凌駕する恐るべき技術力を手にしていたとは...



人間とは、つくづく怖ろしい生物です。




…ところで、ふと思った事が。

『ゆびにごちゅうい』って書いてあるけどさ...



実際に注意すべきはドアなんじゃないの?
言葉の通り指だけをじーっと凝視しててもしょうがなくない?

実際、嶋大輔は電車のドアにリーゼントを挟まれたままで、何駅かの間動けなかったらしいし。



…まぁ、それはいいとして。






しばらくすると、超近未来快速急行はメトロポリス…じゃなくて奈良県に到着。ここで乗り換えです。

電車を降り、急いで次の路線のホームへ。この時間になると制服姿もちょくちょく見かけるんですが...ここでまた一つ、驚きが待っていた。






スカート長いな。





静かな驚きでした。10人が10人、30人が30人、みんな裾が膝より下。ウチの学校では考えられない光景です。

しかし、当然と言えば当然でしょ。ウチの学校の人々みたく短いと、目のやり場に困る。
大きな声では言えませんが、正直、迷惑です。



男子もちゃんとアイロンを掛けてピシッとしたズボンを穿いていて、何だか格好良かった。しかも、ちゃんとテカリを取ってたし。
スカートやズボンに限らず、どこの学校の人もみんなちゃんとした格好をしていました。
それだからこそか、その人本来の髪型や顔が強調されていて、キャラクターが自然で個性的だった。

思えば、服装や何やで自分を飾り立てて作った個性は、何処まで行っても結局の所仮の物であり、飾りでしかない。
純粋に個性を求めるならば、飾りだけに頼っても仕方ないのかも知れない。

例えば、クリスマスのオーナメント。
年末に、しかも1本だけモミの木を飾るからこそ綺麗なのだ。森中の木を年中飾られたって、クドいだけで美しくはない。

人を飾る事も、或いはそれと似たような事なのかも知れない。


制服をきちんと着ている彼等を見て思ったことが、もう一つ。
制服は、着ている人の個性をそのまま表せるようにデザインされているのではないだろうか。


これは直感だけで、実際の所は分からない。




さて、奈良から大阪へ。
ここまで来て、しかもこの時間だと流石に人が多い。
眠ってしまう危険性も考慮して、眠い体をつり革にぶら下げながら、いよいよ目的地の矢田駅へ。



駅で降りて、まず地図の確認。
そして博物館の方へ歩き出す。途中スーパーがあったので、頼まれていた油性ペンと万能鋏、それから朝御飯のカレーパンを購入。
ここで一度、PP本部代表であるカブさんに連絡。他に必要なモノは無いか確認するためだ。

特に必要な物は無いそうだ。それからどうやら、大阪本部メンバーは全員遅刻だそうだ。


……類は友を呼ぶ。
コレこそまさに世界共通の心理であると言えよう。


それから、案内は出来そうにないとの事だった。
ま、地図を見る限り碁盤目状に整備されているようなので、まず迷子になる事は無いだろう。
「大丈夫ですよ~」
と、明るく答えた。


……そしてこの油断こそが、後の死闘を招いたのだった。




スーパーを出て、地図の通りひたすら歩く。兎に角歩く。歩くったら歩く。

普段から歩き慣れているし、目的地まで1km程度だから、そうそう時間はかからないだろうな。
それにこのまま真っ直ぐ行けば長居公園(博物館は長居公園の中にあります)に突き当たる筈だ。万に一つも迷うことは無いな。
しかしこのまま行けば俺が一番乗りになってしまうかも知れないな。
そうなったらどうしよう。受付の人に何て言おう。

愚かにも、ありもしない事に一抹の不安を抱きながら、朝の大阪の街をひたすら歩く。

気付けば時間は朝の9時を回った辺り。それなのに陽差しはやけに強い。
私はグレーのフリース生地のパーカーを脱ぎ、腕に抱えて尚歩く。

暫くして、川らしき場所にたどり着いた。地図を見ると、細い川が申し訳程度に書かれている。
私は何の躊躇いもなく、スロープを昇って橋を渡ろうとした。若い人のスプレー缶によってエセアメリカンな雰囲気になったスロープを抜けると、私は少し驚いた。
川幅が異様に太いのである。木曽川のレベルまではいかないが、学校の近くのT川と比べると、2~3.5倍程度で、かなりの川幅だ。

先程とは別の不安が脳裏を過ぎった。私の歩いている道は本当にあっているのか?地図には確かに河川らしき細い線が申し訳程度に書かれているが、実際どうなんだ?これは本当にこの川の事なのか?


しかしまぁ、悩んでもしゃーないと考え、再び歩き始めた。
時間からして太陽の位置も何となくおかしい気がするし、川の流れる方向も何だか逆のような気がする。

が、特に気にしなかった。
目の前の光景に抱いた疑念に興味を示さなかったとは、理系としてあるまじき大いなる失態である。一つ言い訳をするなれば、今まで歩き続けていた事に加え、あの忌々しく燃え上がる太陽の光と熱が、私から体力を奪っていた事だ。許してくれセリヌンティウス、まさにそんな感じだった。


さて、ここまで来たなら普通間違いに気付くだろう。
もうかれこれ30分近く歩き続けているのだ。歩行速度が成人平均の4km/hだったとして、2kmは悠に歩いている筈なのだ。それでも、公園の看板さえ見えてこない。

流石の私も、ようやく不安になってきた。仕方ないので、自転車のおばちゃんを捕まえて聞いてみる。


「すいません、あの~、長居公園はどちらでしょうか?」
「はぁ~?あんた、そんなんず~っとあっちやで!」


やっぱり間違えていた。


「じゃ、ここを真っ直ぐあっち(来た道)に戻れば行けるんですね?」
「まぁ行けるには行けるけど、あんたここから6駅はあるで!」


……は?6駅?なんじゃそりゃ。新手のギャグか?

「まぁ、頑張ってな。」


そう言って、自転車のおばちゃんは颯爽と去っていった。
一人取り残され、汗でボロボロになりつつある地図を片手に、ガックリと項垂れる私。


……6駅…6駅って………つまりこれから6駅分歩けって事か?


自嘲がふつふつとこみ上げてくる。
そのまま石化して砂にでもなってしまいたい気分でしたが、何とか気力を振り絞り、踵を返して元来た方向へ。

最早、口を開く気力も無い。が、兎に角歩く歩く。そしてようやく公園の入り口に辿り付いたのです。


それにしても大阪って、人多いのね...車も多いし子供も多いし犬も多いしフンも多い。
正直、四日市の方が私には合ってる気がしました。
さて、感傷に浸っている暇は無い。案内看板を見て、いざ博物館へ。





愉快の車窓から~意外な人気編~へ続く。
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